厚生労働省は、毎年11月25日を含む1週間と定めている「医療安全推進週間」で12月6日に全国公開される映画「劇場版ドクターX」とタイアップする。【渕本稔】

　医療安全推進週間は、医療安全について医療関係者や国民の意識向上を図る取り組みで、2001年から始まった。

　24年度は、俳優の米倉涼子氏演じる天才外科医・大門未知子が活躍する「劇場版ドクターX」とタイアップし、医療機関側だけでなく、患者側でも医療安全について考えてもらうきっかけを提供する。

　一連のタイアップの中で、医療安全に目を向けてみることを米倉氏が呼び掛ける動画も公開。広報誌「厚生労働」の11・12月号でも特集を組み、医療の安全がどのように作り上げられているかや、患者がどのように参画できるかなどについて紹介する。

　厚労省の担当者は、安全な医療は医療機関と患者で作り上げるものだとした上で、「医療機関と患者の双方が協力して成り立つ医療安全について考えるきっかけにしてほしい」と話している。